ものづくり補助金を使った自動車整備業の技術革新(生産性向上)

低下しつつある国内製造業の競争力を高めるため、ものづくりやサービスの技術革新が求められています。

この記事では、自動車整備業の技術革新について、生産性向上の視点から
・自動車整備業の外部環境
・生産性向上のための技術革新
についてご紹介します。

技術革新をするにはどうすればよいか、考えている事業主の方の参考になれば幸いです。

Ⅰ.自動車整備業の生産性に関する外部環境

外部環境(生産性向上)
外部環境(生産性向上)

1.国の政策

(1)ものづくり・商業・サービス革新補助金制度

国際競争力向上や新産業創出を促すため、中小企業の技術革新や新サービス開発を支援する補助金。正式名称は「ものづくり・商業・サービス革新補助金」。
「中小ものづくり高度化法」(平成18年法律第33号)などに基づき、経済産業省と中小企業庁が2009年度(平成21)補正予算編成時に創出した補助制度。

試作品や新商品の開発、新サービスの導入、設備投資などを行う中小企業を対象に、かかった原材料費、機械装置費、人件費などの費用の3分の2までを補助。
補助上限は1000万円。ものづくり補助金は工作機械などの設備投資を促す効果が大きく、景気対策の一環として毎年、補正予算編成時に予算規模や補助内容が決定。*1

*1:12次募集では、補助上限額750万円~3,000万円、補助率1/2もしくは2/3[1]

2.市場規模

(1)売上高[2]

①総整備売上高

 直近6年間の総整備売上高の推移をみると、近年増加が続いていましたが、令和3年度は 5年ぶりに減少しました。 業態別に前年度と比較すると、専・兼業が 107 億円(0.4%)増、ディーラーが 1,330 億円 (4.8%)減、自家が 172 億円(8.0%)増となり、ディーラーのみ減少しました。

 作業内容別では、「車検整備」が 2.6%増、「定期点検整備」が 2.3%増、「事故整備」が 7.7%減、「その他整備」が 4.7%減と、「事故整備」及び「その他整備」が減少しました。

(2)事業場数

①事業場数の推移[2]

調査時点における事業場数は 91,454 事業場で、前年度と比較すると 79 事業場(0.09%)減 と6年連続の減少となりました。

コロナ前は、市場規模は拡大しているものの、事業所数は減少しています。

街の整備工場が後継者不足や従業員の高齢化、人手不足などにより廃業する例が多くなっていると考えられます。

②認証事業場および指定事業場の推移[3]

指定工場数は 30,083 事業場で、前年度と比較すると2事業場(0.01%)減となりました。

総事業所数の減少率より指定工場の減少率が小さいことから、指定工場以外の認証工場の減少率は大きく、一定の整備能力をも たない工場は淘汰される傾向にあると考えられます。

(3)販売台数[4]

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2021年の国内新車販売台数の総計は444万8340台となり、前年比3.3%減と3年連続のマイナス。

世界的な半導体不足や、東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大で部品供給が滞り、生産調整・減産を強いられたことが響いた。2年連続の500万台割れとなった。

登録車は前年比2.9%減の279万5818台。軽自動車も3.8%減の165万2522台と振るわなかった。新車販売全体に占める軽自動車比率は37.15%だった。

自動車販売台数は、ここ数年横ばいで推移、新車販売は 頭打ち(1990 年代の 3 分の 2 ほど)となります。
加えて、自 動車性能が向上したこと(故障しにくい)、都市部の若者を中 心に“車離れ”の傾向があることから、将来的にはわが国全 体での自動車整備の需要は減少するものと考えられます。

(4)整備要員数、整備士数[5]

①自動車整備工場・業界で働く人の人数推移

整備工場(行政から認定を受けた認定工場)で働く総従業員数とその内の自動車整備士資格(国家資格)保有車数の最新数値(2020年)は以下の通りです。

・総従業員数 : 53万9,086人
・整備士資格保有者数 : 33万9,593人
整備士数は年率0.25%減少中

総整備売上高は増加しているのに、整備士数、整備要員が減少しているので、整備士数、整備要員の 1 人当たり売上高(生産性)は増加しています。
また、指定工場より認証工場の減少率は大きいです。

指定工場 になる、整備要員を確保し、生産性を上げることが、事業者が生き残るための鍵と考えられます。

Ⅱ.自動車整備業生産性向上のための技術革新

生産性向上のための技術革新
生産性向上のための技術革新

1.リフト、高圧洗浄機、ホイールバランサー、タイ ヤチェンジャー

(1)リフト[6]

Bihamon(ビシャモン)スギヤス NSP37F(埋設型) 2柱リフト 3.7t ワイドタイプ

老舗メーカーによる熟練された品質と性能!!
揚程1800mmのハイポジションで背の高い方でも無理なく作業を行うことが出来ます。
アームは片手で楽にスライドできます。

販売価格 :95.59万円

(2)高圧洗浄機[7]

高圧洗浄機(ZW-1000T)

高圧洗浄機 の特長
漏電ブレーカー標準装備。高効率の密閉型多管式ステンレスボイラー採用。洗浄吐出量(ℓ/H):1000
常用圧/最高圧力(MPa):3~9
主ポンプ :三連セラミックスプランジャーポンプ

(参考価格:30万円)

(3)ホイールバランサー[8]

TRIM BP-68/68W

ハイレベルな基本操作性と作業効率を実現
コストパフォーマンスと実用域での機能を充実し高満足度をご提供

(参考価格:1 21万円)

(4)タイ ヤチェンジャー[9]

PIT GL-224AI

24インチ対応
研ぎ澄まされた究極のタイヤチェンジャー
こだわりの2ウェイ機構

特徴
2ウェイ回転スピード(防爆仕様を除く)
ビードブレーカーのアーム長が2段階
可変チャッキングレンジ機構
SP2300で省スペースでの作業を実現(オプション)

(参考価格:1 65万円)

2.ものづくり補助金を使った自動車整備業の生産性向上技術革新のすすめ

(1)生産性向上のための装置は高価

2柱リフト:95.59万円
高圧洗浄機:30万円
ホイールバランサ ー:1 21万円
タイ ヤチェンジャー:1 65万円

生産性向上のための装置は高価なので、自費で導入すると財務的に負担が大きいです。

(2)ものづくり補助金は、持続的成長のために有効

補助金は補助上限額750万円~3,000万円、補助率1/2もしくは2/3で、獲得できれば財務的負担を大幅に軽減できます。

また装置導入すれば、差別化でき競争力をつけられます。
100年に一度の大変革期で業界2極化が起こると言われています。
ものづくり補助金を活用した技術革新により、生き残りが図れ持続的成長の基礎を固められます。

まとめ

国際競争力はもとより、社会情勢の変化や今後の競争を生き抜くためには、自動車整備業では現場の技術革新がより重要になっています。

そのためには、国の補助金制度の活用も有効です。

当社では、ものづくり補助金を利用した各種ソリューションをご提案可能です。
ぜひ一度ご相談ください。

出展:
[1]:令和元年度補正・令和3年度補正 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募要領(12次締切分)
[2]:【令和3年度 自動車特定整備業実態調査結果概要】(一般社団法人日本自動車整備振 興会連合会)
[3]:認証事業場および指定事業場の推移
[4]:新車販売、2年連続で500万台割れ : 世界的な半導体不足による減産痛手
[5]:自動車整備業界の基本 - 工場数と従事者
[6]:PGメカニズムHP
[7]:株式会社サンコーHP
[8]:東洋精器工業株式会社HP(ホイールバランサー)
[9]:東洋精器工業株式会社HP(タイヤチェンジャー)