起業アイデア出し方4つの手法でアイデア出しが楽に!

「起業したい!だけど、良いアイデアが浮かばない…」そんな悩みを抱えている方のために、今回は起業アイデア出し方の手法(フレームワーク)について解説します。

起業のアイデア出しがしやすい4つの手法について、分かり易くご説明しますので安心してください。

起業アイデア出しでおすすめのフレームワークは、下記の4つです。

複合連結発想法
オズボーンのチェックリスト
自己棚卸
5W1H型

各手法は事例でもわかるように、多くの 実績があるものです。
是非参考にして、ご自分の起業アイデア出しをしてください。

起業アイデア出し方4つの手法とは

アイデア出し方を、手法(フレームワーク)により発想します。
アイデア出し方のフレームワークの類は数多く存在しますが、起業アイデア出しでおすすめは下記の4つです。

複合連結発想法
オズボーンのチェックリスト
自己棚卸
5W1H型

アイデア出し方のフレームワークには、拡散的思考と収束的思考があります。

収束的思考、そして拡散的思考とはアメリカの心理学者ジョイ・ギルフォードが提唱した概念です。
人間の思考について研究を行ったギルフォードによれば、人間の思考には2つの側面があるとしています。
1つは既知の情報から論理的に思考や推論を進めていき、唯一の正解に正しくそして早く到達するための収束的思考、もう1つは既知の情報から様々に考えを拡散させ(めぐらせ)、新たな物を生み出していく拡散的思考です。[1]

そこで起業アイデア出し方のフレームワークを拡散的思考と収束的思考で分類すると

拡散的思考は
オズボーンのチェックリスト
複合連結発想法
自己棚卸

収束的思考は
5W1H型

拡散的フレームワークで起業アイデアを多く出し、収束的フレームワークで論理的に絞り込みます。

また、ジェームス・W・ヤングは、著書『アイデアのつくり方』の中でアイデア作成の原理として、「アイデアの作成は既存の要素の新しい組み合わせである。」と述べています。

そこでアイデア出し方のフレームワークを、組合せ型と単独型に分けると

組合せ型は
複合連結発想法

単独型は
自己棚卸
5W1H型
オズボーンのチェックリスト

になります。

これらを、ポジショニングして、各フレームワークを位置づけると下図のようになります。

アイデア出しのフレームワーク
アイデア出しのフレームワーク

1.複合連結型発想法

複合連結型発想法
複合連結型発想法

複合連結型発想法とは

複合連結型発想法とは、複数のキーワードを組み合わせて新しいアイデアを得る発想法です。

複合連結型発想法の事例[2]

ソフトバンクの孫社長が、大学生時代に複合連結型発想法を実践していたことは非常に有名です。
カードにキーワードを書き、ランダムに2枚、3枚のカードを選び、選んだカードに書いてあるキーワードを組み合わせて、何か事業アイデアに結びつかないか考えました。
これを毎日日課にして、米国留学中に、「関数電卓」「辞書」「スピーチシンセサイザー」という3つの単語を組み合わせて考えた時、「音声装置付きの多国語翻訳機」を考案しました。
考案した「音声機能付き他言語翻訳機」を当時シャープ専務の佐々木正氏に売り込み、大銀行の紹介・融資の手引きをされて1億円の融資を手に入れています。

2.オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストとは

ブレーンストーミングの考案者として有名なA・F・オズボーンによる発散発想技法。
アイデアを発想するために有効と考えられる9つの枠組みにそって、なかば強制的にアイデアを”ひねり出す”ためのフレームワークです。

アイディアが浮かばない際に、発想する切り口として利用する為のリストです。
これらの枠組みにそって発想することで、アイデアの連想を意図的・機械的に引き起こすことができます。
意外性のあるアイデアを発想することが可能になります。

オズボーンのチェックリストの進め方

まず考えるべき課題・テーマを明確にしておきます。
つぎに、チェックリストの最初の質問から順番にアイデアを発想していきます。

以下の9つの質問によって新しいアイデアを発想します。

(1)転用:他に使い道がないか
(2)応用:他からアイデアを借りられないか
(3)変更:変えてみてらどうか
(4)拡大:大きくしたらどうか
(5)縮小:小さくしたらどうなるか
(6)代用:他のもので代用したらどうなるか
(7)再編成:入れ替えたらどうなるか
(8)逆転:逆にしたらどうなるか
(9)結合:組み合わせたらどうか

オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリスト

オズボーンチェックリスト の事例

転用

商品本体を変えずに、別の分野や領域で使うことはできないかを考え発想を広げます。


正規価格では売れない食べ物を、「わけありグルメ」で格安販売。
放置されていた休耕地を、太陽光発電所に転用。
海苔きざみ用ハサミを、請求書などを裁断するシュレッターハサミに転用。

応用

他からアイデアを借りてきて、別の価値を作り出します。
他社と同じ商品を真似するのではなく、違う分野や他業種から類似性を利用してアイディアを発想します。


スターバックスコーヒーは、TOYOTAの「トヨタ生産方式」を応用し、自社のオペレーションを改善し業務効率化に成功。
俺のイタリアンは、立ち食いスタイルを取り入れ、客の収容数を高めると同時に回転を速めて低価格を実現。
”レーダー”は、こうもりが超音波で暗闇での障害物をよけるしくみを応用。

変更

その商品サービスの意味や、色・形、場所など何かを変更することによって新しい需要が生まれないかと考えます。
「転用」は現在の形や機能のままで別の用途を考えますが、「変更」は同じ商品でも一部を変更することで新しい価値を生み出すところが異なります。


マイナス穴しかなかったネジを、プラス穴に変更することで強度アップ。
綿棒の色を白から黒に変更し、取れた汚れがよくみえることで大ヒット。
ネスレのキットカットは、食べるお菓子から、「きっと受かる」とキットカットの名前を掛けて願掛けのお菓子として売り方を変更し、毎年受験シーズンにヒット。

拡大

既存の商品を大きくするといった方向で発想を広げます。
拡大する要素は、面積や重さ、商品の大きさやサービスの時間の長さ、高さ、強度などが挙げられます。
大きく、長くすることによって、何の需要を満たせるのかが重要です。


1 日単位だったテーマパークの入場券を年単位にした、年間パスポート。
敢えて大きく頑丈な腕時計を作って、「G-SHOCK」が大ヒット。
セブンイレブンは、営業時間を午前7時から午後11時までを24時間営業にし、顧客獲得の機会を増加させ事業を拡大。

縮小

既存の商品から機能を減少させ、サイズを小さくするといった方向で新しい発想を生み出します。
縮小する要素は、面積や重量、時間、高さ、強度などになります。
小さくしたことによって、どんな需要を満たせるのかが大切です。


高齢者や子供向けに、あえて機能を限定した携帯電話端末。
人数をあえて縮小した、ひとり焼肉やひとりカラオケ。
トレーニング時間を短くし、低価格化実現で人気になった女性専門フィットネスのカーブス。

代用

既存の商品サービスの素材や方法、動力、場所を別のもので代用することで、新しい需要が生まれないかと考えます。


発泡酒や第三のビールは、ビールの原料を置き換えることで節税。
Uberタクシーは、タクシードライバーを一般人で代用し業務拡大。
電子タバコは、煙草の葉っぱを燃やす代わりに特殊なリキッドに対して熱を加え水蒸気を発生させ、禁煙、節煙などに効果。

再編成

現在構成しているものを素材の状態に分解して再構成し、そこから組み立て直すと違うものが生まれるのではないか考えます。
再編成する要素は、レイアウトや部品、順番、配置、パターン、時間などがあります。


食券システムの飲食店では、後払い決済を先払いの機械に置き換え、人的コストを削減。
ドロップボックスは、自分のデータの配置をクラウド上に置き換え、職場でも自宅でも外出先でも同じデータを扱えるようにし利便性を向上。

逆転

既存の商品やサービスの要素を逆転させることで、発想を広げます。
逆転させる要素は、順序、時間、上下、左右、立場、メリットデメリット、プラスとマイナスなどです。
要素を逆にしたことで新しい需要は生まれないかが大事です。


カッターナイフは、よい刃物の丈夫で長持ちという概念を逆転させ、切れ味が悪くなったら先端を折ることで切れ味を復活。
Facebookは、ネット社会の匿名性重視の常識を逆転させ、実名が前提。
「インクが消えない」というボールペンの概念を逆転させた、消せるボールペン。
ナイトサファリは、「動物園は昼間に行くもの」という考え方を逆転させ、夜行性の動物を観察。
ヘンリーフォードの流れ作業は、作業員が自動車のもとへ行き組み立てることを逆転させ、自動車を作業員のもとへ移動。

結合

違う要素を組み合わせることで、新しい発想を生み出します。


PCと携帯電話を組み合わせた、スマホ。
漫画喫茶とインターネットを組み合わせ、需要拡大したネットカフェ。
牛丼屋などの外食チェーンと居酒屋を結合した、”ちょい呑み”。

3.自己棚卸

自己棚卸
自己棚卸

自己棚卸とは

自分資源(自分の好きなこと、得意なこと)の棚卸をし、選んだ業態、市場のニーズを組み合わせて、ビジネスアイデアを発想します。

好きなことであれば、多少行き詰っても根気よく続けられ、深掘りすることができます。
また得意なことを知って生かす方が、新しく勉強を始めたり資格を取ったりするよりも時間やコストが少なく済みます。
自己棚卸により、実現性の高いビジネスアイデアが発想できます。

自己棚卸の進め方

自分の今までの経験や体験で、好きなこと、得意なことを書き出してゆきます。
得意なことは、問題を解決した経験、困難を克服した体験や身につけたスキルにより形成され、自分の価値になります。

尚、私は大学の工学部を修了して、総合化学会社、コンピュータシステム開発会社、自動車整備会社に勤務してきました。
その間に、システム開発会社の起業や中小企業診断士資格取得をしました。

それらの経緯をもとに、自己棚卸の例として挙げておきます。

自己棚卸の事例

好きなこと

時間を忘れてやってしまうこと、楽しかったことです。


作り上げること(製造、メンテナンス)
オーディオ(アンプ、スーピーカー、音楽鑑賞)
スポーツ(野球、サッカー)

得意なこと

問題を解決した経験

解決経験というのは、その問題にぶち当たっている人からするとものすごく価値の高いものです。いわばノウハウというものです。
どんな些細なことでも、その解決した経験がものすごい需要がある場合も多いのです。


アルミニウム電解炉の反応効率低下の原因分析と対策
統合型生産管理システムの生産計画設計
販売管理システムの売上多次元要素分析設計

身につけたスキル

スキルは物事を形にするのに必要な要素です。
自分の起業において、自分が何をどこまでやるのかという役割が見えてきます。


アルミニウムの鋳造と精錬の技術開発と生産管理
コンピュータシステムの生産管理、販売管理の設計と開発管理
会社起業(システム開発会社とコンサルタント会社)
会社の負債返済処理(自動車整備会社)

自分の詳しい知識・情報

持っている知識や情報の活用は、起業にとって有効です。
市場選定やビジネスアイデアの組み合わせの幅も広がります。
また、それを活用して商品の開発、情報の提供や、その分野の人とコミュニケーションが可能になります。


製造工場設備管理技術
熱管理士資格所有
企業経営理論(中小企業診断士資格所有)

自分の詳しい業界

詳しい業界があれば、顧客心理を知っているユーザーをビジネスの相手に出来ます。


製造業
IT業(コンピュータシステム開発)
自動車整備業
経営コンサルタント業

私の自己棚卸から、
得意なこと:企業経営理論、会社起業ノウハウ
市場のニーズ(社会の課題):会社の起業
を組み合わせると、

「誰に」:会社起業予定者や創業者
「何を」:成功する起業塾

のビジネスアイデアが想起されます

4.5W1H型[3]

5W1H型
5W1H型

5W1H型とは

起業アイデアは「誰の(顧客)」「何を(課題)」「何で(解決策)」「どのように(提供方法)」「誰から(収益化)」の5つの要素5W1Hで成り立ちます。

つまり、この5つの要素を考えることが起業アイデアを考えることであり、新しい起業アイデアはこの5つの要素の新しい組み合わせで創出できると言えます。

5W1H型

5W1H型の要素

各要素は以下のとおりです。

誰の(Who):顧客(ターゲット)です。このアイデアによって喜ばせたい人、幸せにしたい人を指します。

何を(Where):顧客の課題です。顧客が抱えている悩みや欲求を指します。

何で(What):課題に対する解決策です。顧客が抱えている悩みや欲求を解決する手段を指します。

どのように(How):解決策の提供方法です。解決策を顧客に届ける方法を指します。

誰から(Why):収益化を指します。収益化とは、誰から、どのようにお金を払ってもらうか、を指します。

起業アイデアはなぜこの5つの要素なのかというと、この5つの要素の新しい発見が全て起業につながるアイデアと言えるからです。

5W1H型アイデア発想の進め方

考えるべきテーマ(ビジネス形態、商品・サービス)を明確にしておきます。
そして、テーマについて5W1Hを検討し、アイデアを発想していきます。

5W1H型の事例

「誰の(顧客)」

既存の商品・サービスを利用する顧客を新しく見つけることです。


海外で展開されていた民泊を、日本という新しい顧客向けに展開。

「何を(課題)」

新しい悩みや欲求を見つけることです。


メルカリで、離婚届が300円で売買。
離婚届という解決策は無料のものですが、離婚届を役所に取りに行きたくない、という課題を発見したことでビジネスになっています。

「何で(解決策)」

新しい商品やサービスをつくることです。


ドローンの開発。
QRコードを使った電子決済の仕組みの構築。

「どのように(提供方法)」

商品・サービスを提供する方法を見つけることです。


アナログで行われていたサービスをデジタル化。
対面で販売していたのをネットで販売。

「誰から(収益化)」

お金の受け取り方を変えることです。


高齢者の見守りサービスの端末の支払いを、利用する高齢者自身ではなく高齢者の家族払いに。

このように、この5つの要素の新しい発見が新しい起業アイデアになります。

まとめ

起業アイデア出し方でおすすめの手法(フレームワーク)、下記の4つを説明しました。

複合連結発想法
オズボーンのチェックリスト
自己棚卸
5W1H型

この4つ手法に取り組むことで、機械的に多くの起業アイデアを発想できます。

フレームワークから起業のアイデア出しをして、起業の一歩を踏み出してみましょう。

出展
[1]:Wikipedia
[2]:「孫正義・起業成功の秘訣」で起業成功率UPを!
[3]:【成功するビジネスは、この「型」でつくれる!「起業アイデア」発想法】