起業アイデア出し方の視点でアイデア出しの悩み解消!
起業アイデア出し方には、自分のこと、社会のこと、経済状況、業界のこと等様々な要素があります。
アイデア出しには自由度が必要ですが、ある程度の方向性をもたないと収拾がつかなくなってしまいますよね。
この記事では、価値のあるアイデアが浮かびやすい6つの方向性(視点)を紹介していきます。
事例をつけて説明していますので、アイデア出しのヒントになると思います。
目次
起業アイデアの出し方の視点とは
起業アイデアの出し方の視点とは、起業アイデアを見つけるため社会や物事を見たり考えたりする立場・観点です。
視点が必要なのは、社会や物事は漫然と目の前を通りすぎやすいので、常に意識していないと起業アイデアを見過ごしてしまうからです。
ここでは、価値のあるアイデア見つけやすい、下記の視点を紹介していきます。
①不便・不満
②社会の課題
③最近イノベーションが起こっていない古い業界
④海外で流行ってるビジネス
⑤最新テクノロジー
⑥時代の流れ・トレンド
これらをビジネスの形態、ニーズの状態でポジショニングすると下図のようになります。
1.不便・不満の事例
最も手っ取り早いのは、自分の不便や不満からヒントを得る方法です。
ビジネスの基本は「悩みを解決する」ことです。
この「悩み」(不便・不満)に対して、あなたが解決するアイデアを持っているならビジネスにつながる可能性があります。
起業事例
①ビジネスアイディアの古典として有名な「穴あきオタマ」
味噌汁をすくうときに、具がちゃんとすくえなくて相当イライラした男性が、オタマにグリグリ穴を開けて具だけをきっちりキャッチできるオタマを自ら作りだした。
②「のりかえ便利マップ」を産んだ主婦[1]
95年の夏、長男を連れて地下鉄を利用したのだが、乗り換えようにもベビーカーを一人でかついで階段を上ることはできないし、エスカレーターは見つからないし……。
汗びっしょりで乗り換えを終え、「あ~あ、前から3両目に乗っていれば楽だったのに」と思った次の瞬間、乗り換えに至近の車両を調べられる『電車&地下鉄のりかえ便利MAP』のアイデアがひらめいた。
③暮らしの中の「困った」「どうしよう」をリアルタイムマッチングで解決:生活110番[2]
生活110番は暮らしの中の「困った」「どうしよう」を解決するため、暮らしに関する150以上のサービスジャンルからユーザーにとって最適な専門業者を紹介しマッチングするプラットフォームサイト。
このように、普段当たり前に過ごしていると気付かないような不便・不満であっても、アイデア出しのためのネタを探そうと思い常にアンテナを張り巡らせていれば、アイデアに出会えるものです。
2.社会の課題の事例
社会の課題を解決するビジネスアイデアは、市場規模の大きなビジネスへ発展する可能性が大きいです。
社会問題の解決につながるビジネスは、多方面から注目されるからです。
ジャンル別の社会的課題
様々な社会のジャンルに、問題は山積しています。
経済:所得格差、ブラック企業問題、タックスヘイブン、インフラ老朽化、後継者不足、非効率な業界、生産性向上、情報過多、情報格差、低開業率、少スタートアップ起業
資源:電力自由化、自然エネルギー、レアメタル、資源の枯渇、紛争鉱物、エネルギー資源調達
医療:生活習慣病、薬物依存、医師不足、国民医療費、医療格差、感染症対策
福祉:介護問題、老老介護・認認介護、高齢社会、待機児童、病児保育、子育て・育児、独居老人(高齢者の一人暮らし)の増加
環境:自然破壊、ヒートアイランド、ゴミ問題、放射能問題、生物多様性、地球温暖化、気候変動、異常気象、CO2排出、海洋プラスチック、循環型社会、鳥獣被害
労働:長時間労働、過労死、ワークライフバランス、非正規雇用、強制労働・児童労働、ワーキングプア、障害者雇用、人手不足、ドライバー不足、ハイクラス人材の転職、老後破産、高齢ドライバー、女性活躍推進、女性リーダー育成、シングルマザー(母子家庭)の貧困問題
安全:防災・減災、個人情報保護、低年齢犯罪、性犯罪、詐欺、自然災害、ネットセキュリティ
食料:食の安全、食品廃棄(フードロス)、食糧危機、食品偽装、異物混入問題、食料自給率、農業従事者の高齢化、耕作放棄地
教育:学級崩壊、途上国女子教育、識字率問題、ニート問題
倫理:動物保護、フェアトレード(公正取引)、企業倫理、ブラック企業問題、コンプライアンス、エシカルファッション、安楽死、代理出産、反競争的行為
人口:晩婚化、未婚化、人口増加、人口減少、移民受入れ、地域消滅、少子化、2025年問題、無縁社会
地域:NPO支援、被災地支援、ボランティア活動、公共政策、空き家問題、限界集落問題、消滅可能性都市
起業事例
①PacPort: IoT宅配ボックスでドライバー不足を解決
PacPortが提供する「IoT宅配ボックス」は、荷物の再配達を不要とする自動受取型の宅配ボックス。
スマートフォンやパソコンが広く普及した影響で、最近では多くの消費者がネット通販を活用するようになった。
IoT宅配ボックスはまさにこの時代背景を活かした製品であり、ドライバー不足の解消にも役立っている。
③アグリメディア:耕作放棄地を有効活用
耕作放棄地を再生して一般の人にレンタルする「シェア畑」サービスや、維持管理事業などを実施。
④アドレス:空き家にリノベーションを施して会員に貸すことで、空き家問題を解決
同社の運営する会員制サービス「ADDress」は、「定額 全国住み放題」をコンセプトに、『多拠点居住』と呼ばれる時間と場所に縛られない新しいライフスタイルを提案。
⑤ビズリーチ:日本のハイクラス人材の転職市場を可視化[3]
ハイクラスの求職者は、限られた選択肢からしか次のキャリアを見つけられなかった。
ビズリーチは、人材プラットホームでダイレクトリクルーティングを可能とした。
⑥ヤプリ:スマホアプリノーコードプラットフォームでスマホアプリ開発を容易にし、情報格差を解消[4]
スマホアプリを多くの人が作りたいが、作る手段を持ち合わせていなかった。
ヤプリは、アプリ開発・運用・分析ができるノーコードアプリプラットフォームを提供し、ユーザーのスマホアプリ開発可能にした。
➆グノシー:情報キュレーションサービス・ニュース配信アプリで情報収集を最適化し、情報過多を解消[5]
情報がどんどん増えていく中で人が本当に求めている情報を手に入れづらかった。
グノシーは、SNSの内容などにもとづいた情報を解析し、その人にとって最適な情報を届けるアルゴリズムの仕組みをベースにして、本人のアクティビティからニュースを推薦。
⑧エス・エム・エス:情報インフラ構築で、高齢化社会における社会課題を解決[6]
高齢社会では、医療・介護従事者の不足と偏在、高齢者の生活質低下がある。
エス・エム・エスは、情報インフラを構築することによりこれらを解決。
⑨助太刀:業務経験を生かした建設業界向けプラットフォームで、人手不足を解決[6]
建設業界の現場で一番困ったのが、職人を集めること。
助太刀は、電気工事会社の社長を10年やってきた経験を活かし、事業会社と職人とのマッチングを容易にするプラットフォーム。
社会的課題は、歴史があり要素が複雑なので簡単に解決策は出ません。
しかし現場の徹底した分析や、最新技術を駆使した対応で解決すれば、市場が大きく得るものは大きいです。
しかも社会的意義が大きいので、モチベーションの維持や資金的な支援も得やすいです。
3.最近イノベーションが起こっていない古い業界の事例
最近イノベーションが起こっていない古い業界に、新しいテクノロジーを使えないか考えてみるのも有効です。
変わらないことで、利便性や業務効率の停滞が起きているので、新しい視点による解決への潜在的ニーズがあります。
イノベーションとは
シュンペーターはイノベーションには以下の5種類の分類があるとしています。
プロダクション・イノベーション:創造的活動による新しい商品・モノ・サービスなどの創出
例:配車アプリ(Uber)、スマートフォン
プロセス・イノベーション:新しい生産工程・生産方法の考案・導入
例:トヨタ生産方式、SPA (ユニクロなど)
マーケット・イノベーション:新しい販路の開拓
例:ワークマン(アウトドア向け)、富士フィルム(化粧品)
サプライチェーン・イノベーション:原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得
例:アマゾン(自前配送)、スギ薬局・ライオン・PALTAC(在庫の適正化と返品削減)
オルガニゼーション・イノベーション:新しい組織の実現
例:松下電機(事業部制)、ソニー(カンパニー制)
起業事例
①Freee:会計ソフト業界にクラウド技術導入
会計ソフト業界は、1990年の後半Windows用パッケージソフトが発売されてからは、基本的には会計ソフトの仕組みは変わらず、漸進的な機能強化を行っていた。
また、クラウド技術にも、情報漏えいの観点から不向きと決め付け、クラウド会計の開発に踏み切らなかった。
しかし、2013年に入りFreeeがベンチャー企業として、クラウド会計サービスを立上げ、中小事業者向けに提供を開始し飛躍的に成長。
②ラクスル:印刷業界にインターネット技術を持ち込み、低コスト取引を実現[7]
印刷業界は、大手を通じ下請け・孫請けに流れていくような、すごく非効率な業界構造でした。
最終的に依頼を受ける印刷会社さんの稼働率は当時40%ほど。
ラクスルは、小さなサプライヤー(印刷会社、運送会社、メディア)を繋ぎ、それを仮想的に大きなキャパシティとしてプラットフォームを通じてダイレクトにお客様に提供。
最適なマッチングを可能とし低コスト取引を実現。
成功体験から抜け出せない保守的な業界に対し、新しい視点で起業することで効率化や利便性の向上が図られ、新たなビジネスが生まれます。
4.海外で流行ってるビジネスの事例
海外で流行しているビジネスをベースに日本で起業するのも、成功確率は高いです。
すでに成功しているビジネスモデルなので、ノウハウや仕組みが既に確立されています。
日本で起業する上で、日本流にカスタマイズする必要性はあります。
起業事例
①ネクストミーツ:欧米などで話題になっていた代替肉を日本用に開発
欧米などで話題になっていた代替肉に目をつけて、いち早く日本の市場に取り入れた。
食への安全意識が高い日本人のことを意識して、誰でも安心して食べられる「無添加代替肉」の開発を成功。
②ロコンド:有名なザッポスの経営スタイルを真似した通販サイトを運営する、日本の靴メーカー
24時間365日の顧客対応・送料や返品が無料・返品回数に制限なし・翌日配送というルールをモットーに。
「買ってから選ぶ」というコンセプトを掲げて、自宅で靴の試着ができる仕組みを構築。
③ビズリーチ:アメリカの「LinkedIn」を流用し、プロフェショナルな人材求人に限定したプラットフォームを構築[3]
アメリカのビジネスセミナーに参加して、たまたま「LinkedIn」というサービスにも出会いました。
プロフェショナルな人材求人に限定したプラットフォームにすれば、きちんと利用価値を双方に提供できることができ、企業からも個人からも料金をいただけるビジネスモデルになるのではないかと考えた。
③宅配ピザのピザーラ:『E.T.』の最初のシーンで出てきたデリバリーピザで起業[8]
高田馬場の早稲田松竹で『E.T.』のリバイバル放映をやっていた。
それを一人で観に行って、最初のシーンで出てきたのが、デリバリーピザでした。「これだ!」と思いました。
そのとき宅配ピザはまだ日本になく、これは面白いぞと興奮しました。
いち早く日本に取り入れ日本流にカスタマイズすることで、多くの起業成功を生んでいます。
5.最新テクノロジーの事例
最新テクノロジーの周辺には、面白くて儲かるビジネスの種がたくさんあるのではないでしょうか?
新しいテクノロジーなので、波及するビジネスについては手探り状態なことが多いです。
また、イノベーションを伴うので、成功すれば大きなマーケットが期待できます。
さらに、最新テクノロジーと何かを掛け合わせれば、かなり先進的なサービスのアイデアも生まれてくるかもしれません。
最新テクノロジーの分野
化学:プラスチックのリサイクル技術、グリーン水素、CO2処理
機械:3Dプリンター、次世代自動車(自動運転)、サービスロボット、ドローン、精密農業
電気・IT:クラウド、5G通信、AI(人工知能)、生体認証、サイバーセキュリティ、ビッグデータ、デジタルトランスフォーメーション(DX)、キャッシュレス決済、フィンテック、メタバース、SaaS
生理学:合成生物学、ips細胞、代替タンパク質
医学:デジタルヘルス、ロボット手術
社会:シェアリングエコノミー(カーシェア・ライドシェア)、スマートシティ、次世代交通・MaaS、SDGs
起業事例
①ビル・ゲイツ: アルテア 8800の登場を機会ととらえ、アルテア向け言語BASICを開発[9]
1974年、Altair の紹介記事を読んだゲイツとアレンは、Altairの可能性と、 エンジニアやマニアなどの関心の高さを感じ、Altair で動く言語の開発にビジネスチャンスであると直感した。
Altair向けBASIC言語インタプリタの開発に成功すると、ゲイツは1975年にハーバード大学を中退し、アレンとマイクロソフトを創業。
②スティーブ・ジョブズ:Altair8800に刺激を受け自作したマイクロコンピュータ「Apple I」を販売するために起業[10]
ゲイツがMITSにBASICの売り込みをかけていた頃、カリフォルニアでホームブリュー・コンピュータ・クラブが開催され、アルテア8800に刺激を受けたスティーブ・ウォズニアックが、スティーブ・ジョブズと組んで Apple I の開発に着手する。
スティーブ・ジョブズは、1976年スティーブ・ウォズニアックが自作したマイクロコンピュータ「Apple I」を販売するために起業することを決意。
同年4月1日に「Apple Computer Company(アップルコンピュータ・カンパニー)」を創業。
③ジェフ・ベゾス:インターネット利用者の急増を機会ととらえ、書籍の小売eコマースを立ち上げ[11]
1994年の春、ベゾスはWebの利用率が前年と比べて2300%増加している事実に気がついた。
この事実の発見が、ジェフ・ベゾスにとってeコマースに秘められた可能性とチャンスを気づかせることになった。
1994年に書籍の小売の分野においてAmazon.comの前身となる、「カダブラ Cadabra」をスタート。
④ケンコーコム:インターネットの新しいパラダイムに乗り健康関連ECサイトを立ち上げ[12]
後藤玄利(起業者)は、健康食品の通信販売開始後5年ほど経ってインターネットが出てきたとき、「あ…」と思った。
この新しいパラダイムに乗れば今まで見えていなかった世界を主体的につくることができると思い、2000年05月 健康関連ECサイト『ケンコーコム』 を起業。
日米の著名起業家は、当時の最新テクノロジーの登場を機会ととらえ起業しています。
その後の大成功は、イノベーションしたテクノロジーの偉大なマーケティング力を証明しています。
6.時代の流れ・トレンドの事例
トレンドをチェックすることで、新たなビジネスのヒントが見つかるかもしれません。
また、これからのビジネスを考えるのであれば、新時代のキーワードを軸に考えることも必要です。
世の中が構造的に変化していったり、業界自体が拡大していったりする過程では、新しいビジネスのチャンスが生まれたりするのです。
また、トレンドになるということは、トレンド特有の課題が発生している可能性があります。
時代の流れ・トレンド
機械:3Dプリンター、次世代自動車(自動運転)、サービスロボット、ドローン、精密農業
電気・IT:クラウド、SaaS、5G通信、AI(人工知能)、生体認証、サイバーセキュリティ、ビッグデータ、デジタルトランスフォーメーション(DX)、キャッシュレス決済、フィンテック、メタバース
生理学:代替タンパク質
医学:デジタルヘルス
社会:シェアリングエコノミー(カーシェア・ライドシェア)、スマートシティ、次世代交通・MaaS、SDGs、循環型社会、防災、働き方改革
起業事例
①孫正義:PCの浸透の流れをとらえ“デジタル情報革命”を起こした。[13]
1982年に16ビットCPUを採用したMS-DOS のPC-9800シリーズが登場。
PC-9800シリーズが普及するとホビー用としても用いられるようになり、多数のゲームソフトが登場するようになった。これをチャンスと見て、パソコン機種別の専門雑誌「Oh! PC」「Oh! MZ」を創刊。
出版事業に進出し“デジタル情報革命”推進の基礎を築いた。
②ハードオフ:逆5Kによる循環型社会の課題解決[12]
現代は家庭内にどんどん商品がストックされて、ものは溢れていて、物の行き場所がなくて困っている。
かっこ悪いをかっこよく、感じ悪いを感じよく、汚いをきれいとか、それを徹底的に逆へ変え、さらにローコストハイリターンを実現し、リユース販売業をビジネスとして成功。
時代の流れ・トレンドからビジネスを起こすには不確実性が伴います。
そこで確実なビジネスモデルを構築し、スピードを上げ競合よりも先行することが必要です。
トレンドの勢いに乗ることができれば、先行者利益が得られる可能性もあります。
まとめ
成功した起業について整理してみると、起業アイデア出し方に共通の視点が存在していることが分かります。
今回説明した
①不便・不満
②社会の課題
③最近イノベーションが起こっていない古い業界
④海外で流行ってるビジネス
⑤最新テクノロジー
⑥時代の流れ・トレンド
の視点は、起業成功実績が多く注目すべきでしょう。
世の中の動きに対し起業をするというスタンスを常に持ち、今回記述した視点で起業アイデアを想起することを習慣づけましょう。
出展
[1]:起業成功率UP!業種・サービス業の起業にみる起業成功の秘訣【後編】
[2]:【完全解説】業種・IT起業事例にみる起業成功の秘訣(前編)
[3]:スタートアップ企業ビズリーチの起業プロセスからわかる成功の秘訣
[4]:スタートアップ企業ヤプリの起業プロセスにあったIT起業成功の本質
[5]:IT起業家必読!スタートアップグノシーの起業プロセスと成功の秘訣
[6]:【完全解説】業種・IT起業事例にみる起業成功の秘訣(後編)
[7]:スタートアップ企業ラクスルの起業プロセス、成功の秘訣は●●だった
[8]:【成功事例】業種・飲食業の起業事例にみる起業成功の秘訣(後編)
[9]:「ビル・ゲイツ起業成功の秘訣」にあった起業のヒント!
[10]:起業を志す人必読「スティーブ・ジョブズ起業成功の秘訣」
[11]:大起業家ジェフ・ベゾス起業成功の秘訣は●●だった!
[12]:業種・小売業の起業7事例にみる起業成功の秘訣【後編】
[13]:「孫正義・起業成功の秘訣」で起業成功率UPを!